アクティブソーラーの家  仕組みの解説

 この住まいはエアコンや暖房器具の使用を控えつつ、シンプルな換気扇設備により建物内の熱をアクティブに動かす事で快適な居住環境へとコントロールするように計画されています。太陽の熱を積極的に縁側部分で受け止め、温められた空気の上昇気流を利用して、冬暖かく夏は涼しくなるように整えます。

 熱的負荷の大きい南面に縁側を配置して外部から2重になることで熱を遮断。
居室の熱気も縁側換気扇を排気運転してヒートチムニーに導く。換気扇作動温度の26℃になった熱い空気はヒートチムニー上部の換気扇より屋外へ排熱。換気扇の作動により負圧となった建築へは北側の基礎より涼しい外気を導入して快適な居住空間とする。

 高度低い太陽光を縁側に取り込み集熱。サーモ温度の22℃まで暖かくなった空気を縁側換気扇を作動させて居室に導いて補助暖房とする。また床下換気扇も同時に回して基礎内にも暖気を導き、床ガラリから室内に再度吹き出し。暖まった空気を建物内で対流させることで暖房負荷の軽減を図っています。

■ポイント1  熱の緩衝帯としての縁側
 縁側は外部と内部を2重に仕切るダブルスキン(2層構造)とし、夏は遮熱、冬は集熱の空間として利用。

1階のリビングダイニングの縁側

 間仕切り建具はガラス引戸で、使わない時は戸袋に引き込んで広くスッキリと。

2階の和室縁側

 間仕切り建具は明り取りの中空ポリカを取り入れた板戸。

■ポイント2  相互の階層を繋ぐヒートチムニー
 ヒートチムニーは上下階を相互に行き来するための熱の通り道。

■ポイント3  温度制御式換気扇
 ヒートチムニー、床下、縁側の3ヶ所に設置している換気扇を温度制御で動作して建物内の空気を循環。

片倉隆幸建築研究室
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