立礼席の間

 庭園や茶室を設えた趣のある既存住まいの修景。

8畳の和室と隣接した応接室の間仕切を取り払いおおらかな一間とし、庭園や茶室とも呼応するモダン和風の"立礼式※"の茶室と応接間へと修景しました。

 ※椅子に腰かけて行う茶道の点前形式。

改修前の風景

玄関ポーチ

茶室への小路とにじり口ーチ

立礼席の間
 床材はヒノキ、天井をサワラとする。壁仕上げはじゅらく壁でしっとりと仕上げるとともに、室の上座・下座となる壁面に木を張っている。庭園へと視線が流れるよう横張りとした木壁面は天井と同じサワラに細やかな細工を施して納め、凛とした雰囲気としている。

茶室への入口建具
 ガラスの両面に木を格子状に編んだ建具とし、緩やかに繋ぎ導く。
また細工の細かさで重量があるため、操作の軽い上吊式としている。

立礼式の茶道具を眺める

応接の間
茶室から続く一角を応接の間とする。

利休七則(りきゅうしちそく)
"茶は服(ふく)のよきように、炭(すみ)は湯の沸(わ)くように、
夏は涼(すず)しく、冬は暖(あたた)かに、花は野にあるように、刻限は早めに、
降(ふ)らずとも雨の用意、相客(あいきゃく)に心せよ"
    
日々の暮らし向きを考察しながら、住まいの設計に取り組む毎日ですが、
この言葉の深さを思いおこして・・・心ある生き方をしていきたいと感じております。
利休のこの言葉を本当の意味で建築化することができれば人の生活は
もっと豊かになっていくと思われます。

写真撮影・写真著作:写真家 林 安直

片倉隆幸建築研究室
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